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ボブ・ディラン

東京は今日も暑かった。
アイム・ノット・ゼアを観に映画館へ。

ボブ・ディランをモデルにしたフィクション。
ディランの半生の色んな時期をモデルにした6人のキャラクターが設定され
それぞれの物語が展開していきます。
わかりにくいよね、この説明・・・。
そーなんだよ、もうそれだけでだいぶわかりにくいんだよ。
デビュー前のディラン、フォーク時代のディラン、エレキを持ったディラン
などなど6種類のディランが出てくるわけ。
(しかも誰一人としてボブ・ディランという名前ではないの。
あくまでディランはモデルなので。)
ディラン好きなら知っていることだけど
年表作れるくらいキャリアと多面性を持った人ですよ。
ありきたりの伝記ではディランワールドは表現できない。
っつー発想は素晴らしいんだけどね・・・。
あと、ケイト・ブランシェットもかっこいいしね。
でも・・・
あくまで私の感想ですけど、なにしろやっぱりやりすぎ感が否めなかったなぁ。
やりすぎなわりにボブ・ディラン自身のおもしろ度に追いついてないかも。
ディラン好きの私でさえ
散りばめられた彼の欠片ににやりとできなかった。

ディランの歌詞は日本語に訳せない。
私はいっぱい彼に影響を受けていると思うが
そのうち9割以上が、耳から入ってくるメロディーや語感の面白さからもらったものだ。
もちろんそれで十分楽しめる。
だけど彼の世界をもっと知りたいと欲が出た時に
訳詞を眺めるだけでは彼のトラップを理解できない。
音を聴きながら英語歌詞と対訳を並べて
ようやくその仕掛けの一部を理解するっていう感じ。
時代背景やキリスト教についての深い知識がないと難しいところがいっぱいあるしね。
だから字幕も同じことじゃないかって思うよ。

みなさんも観てみたらどうでしょう。
ディランを知らない人の方がかえって面白く観れるのかもしれないよ。

しかし映画の予告編観ていると
たいがいひとつやふたつ観たいと思わせられちゃうものだが
今日観たこの夏あたり公開の予告編はどうでもいいものばかりで
首をひねりながら帰ってきた。
水曜どうでしょうの予告の方が全然面白い。
by santarablog1 | 2008-05-01 23:38 | 映画