2013年 01月 12日
正月 追記
忘れないように書いておく。
「ほうこうざ」はうちの正月の味。正月にしか登場しない。
故人の祖母から受け継いだ味。
手間もお金もかかるご馳走鍋だ。
祖母は引揚者で、戦前、今の北朝鮮、元山という街で育った。
そこには日本人も住んでいたし、中国系の人々、ロシア系の人々もいたという。
そんな祖母の実家でご馳走として作られていたのが「ほうこうざ」。
Twitterでどなたかが情報を寄せてくれたが、
おそらく中華の「火鍋」から来た言葉なんだと思う。
祖母の実家では真ん中に煙突のついた鍋(しゃぶしゃぶ鍋のような??)を使ったそうだ。
しかし「ざ」はなんだろう?「座」かな?
探偵ナイトスクープに相談するか。
●ほうこうざの作り方(だいたい6人前くらい)
出汁の準備
鶏ガラ2羽~3羽ぶんをできればぶったぎって
よく洗い、生姜、葱の青い部分などとともに水にかけ、出汁をとります。
(一回ゆでこぼしたりするとよりよい。)
具の準備
干椎茸をもどす。(もちろんもどし汁も使うので取っておく。)
豚ミンチと玉ねぎで肉団子を作り、油で揚げる。
春雨を水でもどす
白菜
青梗菜など青菜
葱
もやし
牡蠣
帆立(貝柱でなく丸ごと)
牛肉スライス
なるとorかまぼこ
出汁を醤油、塩などで味を整え、煮えにくいものから鍋に入れて
全部がいい感じになったら、胡椒をいやというほど振る。
ちゃんぽんのような味になる。
●牛筋の煮込み
数年間、父母が居酒屋をやっていたことがある。
看板メニューのひとつが牛筋の煮込み。
美味しかったのだ。
スーパーの精肉売場で国産のキレイな牛筋を見つけた。
で、思い出した味と、今最寄の駅のすぐ側にある美味しいもつ焼き屋さんの味を
融合させてみようと思った。
材料
牛筋
大根
豆腐
調味料各種
準備
牛筋は油、筋部分、そのまわりについている肉、全てのバランスがいい部分を選ぶ。
これが全てを左右する。
沸騰した湯に肉を入れ、5分くらいで茹でこぼす。
肉を洗い、キッチン鋏などで一口大に切る。
昆布を入れた水に肉、生姜、葱の青い部分を入れて火にかける。
肉が泳ぐ程度の水の量をキープ。
同時に切った大根を下茹でしておく。
大きさはお好みで。個人的にはおでんに入れる半分くらいの大きさがよいと思う。
肉の方の鍋。沸いたらあくをすくいつつ、酒をだぼだぼ入れる。
肉が柔らかくなってきたら(2時間くらい)
大根を入れ砂糖や醤油で味付けする。お好きな方は大蒜を入れるもよし。
落し蓋は必ず。
30分くらい煮て火を消し、翌日まで放置。
翌日、食べる前に温める段階で豆腐を入れる。
豆腐が温まったかしらーという段階で器によそっていやというほど七味唐辛子を振ってどうぞ。
●杏と牛乳の寒天
杏のシロップ漬をいただく。
もし国産の杏のシロップ漬を見かけたらぜひ買ってみるといい。
鮮烈な味だ。甘くてすっぱくて香りが素晴らしい。
杏仁豆腐のようなものを作ろうとすぐに思い立った。
準備
杏 シロップ漬
牛乳
粉末の寒天
調味料
杏は刻んで、減った杏のぶんだけ余るシロップをとっておく。
牛乳はレンジにかけ人肌くらいに。
寒天は沸騰した水に入れ2分くらい煮立たせる。
シロップを入れる。
火を止め牛乳を入れ、甘味をチェック。おそらく足りないので砂糖を入れる。
冷えると甘味は感じにくいので、ちょっと甘いなぁくらいに調味。
刻んだ杏とともに型へ流し込む。
お腹がきれいになる甘いもの。
by santarablog1
| 2013-01-12 22:59
| めし