2010年 11月 04日
秋の夜長は「いやいい」
今月はレコーディングとPot luck niteのことを考えながらの
ひと月になるかと思います。
Twitterというのはあれですね、
やってみて思うけど
「ひたすら知り合いが多い、しかし親友と呼べる人がいない人」
みたいな悲しさがあるね。
Twitterをやってる人がそうみたいって言うんじゃなくて
Twitter自体がね。
でも皆さんと言葉を交わすのには便利なツールだからやめないと思う。
けどblogはもうちょっとちゃんとやろうと思う。
blogの方がちゃんと記録できる。
さて、最近読んだ本。
「沼地の記憶」トマスHクック著
面白かったです。実に「いやいい」。
「いやいい」という言葉は作った言葉です。
嫌なんだけど指の隙間から覗いちゃう気持ちを表した言葉。
みんなも「いやいい」使ってね。
推理小説の表紙ってどれもこのテイストですね。
この表紙笑える。
ボンネットで頭を抱える男性&見開かれた目の図。
すっごく嫌な感じが表現されてると思わない?
秀逸。
推理小説って読んでるうちは夢中になるんだけど
読後の余韻がなくて普段あまり読まない。
でもこの作品は
主人公の青年教師の心理描写がしつこいくらい丁寧で
事件が起きて二転三転あって探偵が出てきて・・・
みたいな典型的なものとは違いました。
ちょっとしたことの積み重ねで主人公の気持ちが段々変化していくのがとてもリアル。
ひたひたと波打ち際が近づいてくる感じ。
最初は乾いた砂浜に立っていたのに気付くとくるぶしが濡れている。
そしていつの間にか膝まで。
そのうち沖へと流され始める。
あぁ書いてるだけで薄ら怖い・・・。「いやいい」でしょ?
同じような気持ちになった映画があるよ。
「アンナと過ごした4日間」。ポーランド映画。
秋の夜長は「いやいい」が味わい深い。
by santarablog1
| 2010-11-04 12:25
| 読書