サンタラ・田村キョウコの続・失言注意報が出ています

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カテゴリ:微熱の窓辺( 11 )


2017年 06月 06日

幸せの微ーチサンダル

梅雨前のこんな時期は
一年の中で一番いいんじゃないかな。
特に木陰と夜は最高。
こういう空気を身体いっぱい吸い込んで
梅雨を乗り切りたい。

さて
メルマガ100号記念プレゼント企画、
当選者の皆さんの微ーチサンダルできました!げんべい製。
b0113844_14130140.jpg
このビーサンならぬ微ーサンは
それぞれいただいたお題に沿って私が台と鼻緒の配色を決めたもの。
皆さんと私の共作、というわけ。
向かって一番左のお題は「五山の送り火」。
台は黒、または紺でもよかったんだけど
京都らしさを出したかったので敢えて抹茶。
真ん中のお題は「ネットゲーム」。
ネットゲーム!
難しい!
RPGなのかパズルなのか、それとも…。
考えた末に「光と通信」をテーマにしました…。
右のお題は「不良中年」。
これもちょっと悩みました。
本当は白×ゴールドがよかったんだけど
げんべいにゴールドの鼻緒はない。
結果、ジロ―ラモ氏というよりは火野 正平氏っぽくなったので
ご了承ください…。

こういう遊び楽しい!
またやろうね。



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by santarablog1 | 2017-06-06 14:15 | 微熱の窓辺 | Comments(1)
2016年 10月 18日

微熱の窓辺 カープ日本シリーズ進出記念 その2

前回に引き続き
期間限定で開きます「微熱の窓辺」です。
メルマガ「微熱の世界」のバックナンバーをちら読みしていただくことができます。
カープが日本シリーズへ進出したことを勝手に記念して
カープ関連の号を二度に渡ってお届けしています。

本日、黒田投手の引退が発表されました。
日本シリーズがあるから「ありがとう」も「お疲れ様でした」もまだ言えない。
だけど
日本シリーズは日ハムと熱く戦ってくれたらいいやって
勝っても負けても幸せだって思っていたのに…。
こりゃ負けれん!

というわけで2014年末、動揺するいちカープファンの朝を。
前号もあわせて読んでもらえたらより楽しめます。


※ この場に掲載するということを考慮して、実際に送ったメールマガジンの原稿に
若干の編集を加えております。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


その2 2014年末 相思相愛

(その1から続く…)

私が宵っ張りの朝寝坊であることを知っている父は
午前9:00きっかりに電話をかけてきた。
ベッドから手を伸ばし、半分寝ぼけながら電話に出る。
「おはよー。どしたん?」
「もしもし…まだ寝とったんか…。」

死人が出たかと思うくらい神妙な調子だ。
私がデカなら布団から這い出、山盛りの灰皿からシケモクを取り出して火をつけ、
朝日のあたるブラインドに指を差し入れ隙間から港を眺めながら応えるところだが
残念ながらデカではないし、父はデカ長ではない。
よって布団の中にて目をつぶったまま応える。


「寝とった。誰か死んだんですか?」

「お前…お前…
黒田が帰ってくるん、知っとる…?」



「はぁ?それ恒例のご挨拶じゃろ。」
「違うんよ、新聞に出とる。」
「スポーツ新聞?」
「中国新聞。」
「…え?えぇぇぇ?うそー?」
「はよ起きてなんでも見てみぃや、こっちは大騒ぎよ。じゃあの。」

わざわざ仕事場から電話してきたようだ。
これは…もしかして…。

頭が働かない。
おもむろに起き出してパソコンの電源を入れる、と同時に珈琲用のお湯を沸かす。
ニュースサイトを開く。

野球に興味がない方のために説明しておきましょう。

黒田とは
今シーズンまでニューヨークヤンキースで投げていたメジャーリーガーであり、
もとカープのエース、黒田博樹選手である。
男気に溢れ義理人情に厚く、カープという球団への思いが強い選手だった。
だからこそファンは暖かく彼の船出を見送った。
2008年にアメリカに渡りそれからずっと素晴らしい活躍をし続け、
もうすぐ40歳になるとは言え、衰えを見せていない。
来シーズンも数々のチームが彼の獲得を目指し
年俸20億円前後を提示しているという超一流のメジャーリーガーだ。

珈琲を淹れながら
私はまるでデカのようにニヒルに微笑った。
「ふふ…黒田が帰って来る、か…。」


黒田帰還説。
これはここ数年シーズンが終わるとカープファンの間で必ず囁かれる噂であり、
カープファン晩秋恒例のご挨拶であり、
ボジョレーヌーボや、日光いろは坂の猿のニュースと同じである。
秋になると
流川(広島の歓楽街)で黒田を見かけた、だの
子供が進学する年齢だからそれを機に帰ってくるはずだ、だの
それらしい噂が飛び交うのだ。
これでもかと低迷し続けるチームを救うヒーローの帰還を、ほんの一瞬夢見る遊び、と言っていい。

球団もファンと同じく、毎年彼に復帰を打診してきた。
一年で十数億もらっている選手に対して
「カープの精一杯(3億)!」を提示し続けてきた。
本気で帰ってくるとは思ってない。これも晩秋のご挨拶。
敬意を表すための声かけだ。

ファンだってそんなことは百も承知で
「3億って冗談でももうちょっと出せや。」
「なーんてね。帰ってくるわけないじゃん。だってまだまだ絶好調だし。」
「黒田はこのままアメリカで戦い続ける方がいいんだよ、
もうダメって時に、引退試合を広島でやってくれたらそれで十分。」
「来シーズンもみんなで黒田の応援しようやぁ。」
みたいなところに落ち着いて秋も深まり、やがて冬になる。

ファンも球団も、いつだって本気じゃなかった。
ただただ
あなたは今も我々の誇りである、あなたを今も愛していると、伝えたかっただけなのだ。

ところがである。
果たしてデカ長、いや、父の情報は本当だった。
年齢的に引退までの青写真も描き始めているだろう。
確かに彼はメジャーに渡る時、キャリア最後はカープで迎えたい、と言っていたし、
その言葉がファンの妄想の種となっていた。

でも!!
まさか信じられない!!
黒田が(弱い)カープに戻ってくる!!

報酬はカープの精一杯、4億プラス出来高払いだと言う。

言葉が悪くて申し訳ないが、
落ち目になって、
またはアメリカの野球に馴染めないで、
メジャーから日本に戻ってきた選手はたくさんいる。

彼の場合は全然違うのだ。
まだキャリア最後どころかバリバリで、メジャーで20億の活躍を期待される男で、
それなのに4億しか払えないカープに戻ってくるなんて。
なんて馬鹿な男なんだ黒田よ!
あんたまだまだやれるはずじゃん!

あまりのことに嬉しいのか苦しいのかわからない。

なにかことが起きるとスペック最悪の我が部屋のベランダに立つ癖がある。
ベランダにて珈琲を飲む。
この気持ちをメルマガに書きたい。
皆さんと分かち合いたい。
しかしカープファンではない皆さんにどうしたらこれを伝えられる?
何に例えたらいいのだろう。

しばらく考えた。
寒い。
まだパジャマだった。
馬鹿じゃないだろうか。

部屋に戻って着替えて考えた。
父に電話して今日の新聞を取っておいて、と頼んだ。

あれからもずっと考えている。
この感動がどれほどか、あなたにも伝えたくて。
他の何とも違う。
何にも例えようがない。
今もやはり思いつかない。
ごめんなさい。

だけどね、
現実はね、時として漫画と同じくらいドラマティックなんだね。
相思相愛ってあるんだね。
彼と野球。
彼と日本のプロ野球。
彼とカープ、そしてカープファン。
互いに敬意を持って愛し合っている。

そして彼らは知らない。
いち妙齢ファンがお百度並みにラブレターを手書きした恐ろしい夜を。


父から送られてきた中国新聞を読む。
なぜか紙面の両端がくしゃくしゃになっている。
まさかとは思うけど
記事が目に入った瞬間、あまりの興奮に新聞を握りしめたのだろうか。
…。
漫画かよ。

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by santarablog1 | 2016-10-18 21:54 | 微熱の窓辺 | Comments(3)
2016年 10月 16日

微熱の窓辺 カープ日本シリーズ進出記念

期間限定で開きます「微熱の窓辺」。
メルマガ「微熱の世界」をちら読みしていただくことができます。
すでにご購読の皆様にとってはバックナンバーの窓辺ですね。
カープが日本シリーズへ進出したことを記念して
カープ関連の号を二度に渡ってお届けします!

※ この場に掲載するということを考慮して、
実際に送ったメールマガジンの原稿に若干の編集を加えております。

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その1 2014年末 お百度

某フリーペーパー1月号(2015年1月)に私の書いた記事が出ている。
コーナーのタイトルは「片想い書簡」。
片想いのラブレターを真っ白なA4サイズの紙に手書きしてスキャンし、
それをそのまま掲載する、というものである。
フリーペーパーの配布が終わると
バックナンバーとしてサイトに掲載されるというのでちらりと見てみる。
年末ちょっと忙しい時期だったけど、大した字数でもない。
気軽に引き受けた。
PCにてテキストに軽く下書き、いざペンを握る。

書けない。
全然書けない。

まずラブレターの相手に「広島東洋カープ様」を選んでしまったため熱く語り過ぎ、
与えられたスペースに全然収まらない。
削る。
書いてみる。
収まらず。
さらに削る。
書いてみる。
下にいく程、字が小さくなる。
あ、字間違えた。
こういうのスキャンすると目立つんだよね…。
なんか全体的に右肩上がりだな。
カタカナだけどうしてこんなに雑なのか。
えーい、めんどくさい。こうなったら出たとこ勝負だ。
下書き無視で書き始める。
めんどくさいと思っている時点で最早ラブレター失格だけどね…。

書きながら思った。
最近めっきり手書きしていないから忘れていたよ。
そう言えば私、文章を書くのは好きだけど
字を書くの苦手だったわ。
気軽に引き受けてんじゃないよまったく。
罫線もない真っ白にこれだけの字数を美しく書こうなんて、どだい私には無理。
これいつか終わるんだろうか。
もっと字数削ったら楽になるだろうか。
日ペンの美子ちゃんやっとくんだったな。
それにしても「片想い書簡」みんなそれらしいきれいな字で書いてるな…。
このままではとても出せない…。

などと逡巡しながら20枚くらい書いただろうか。
疲れたからまた今度というわけにはいかない。
何しろ明日が締切なのだ。ははは。
気軽に引き受けた上に、油断して締切前日まで手をつけなかった自分を呪う。

ラブレターは次第に写経じみた修行と化し
そのうちお百度のようなムードになってきた。
深夜に妙齢がじっと押し黙ったまま
カープへのラブレターを延々20枚以上書くって…怖すぎる!!

締切の朝。
小鳥がちゅんちゅん鳴いているよ。
あぁなんだかすがすがしい。
昨日はだいぶ修行したからなぁ。
もう生まれ変わったよ、私。
テーブルの上には書き上げたたいしてきれいではない手書きの原稿。
満足いく字がかけたのではない。
これでいいやと諦めたのでもない。
これが私の実力。
これが私。
そう、己を知って悟ったのだ。
まだ鏡は見ていないけれど
髪は螺髪となり、耳たぶは肩まで垂れ下がり、穏やかな半眼となっているだろう。
その証拠に指はさっきからずっと印を結んだままであるし。
ありがたいなぁ。
完全に修行の効果だわ。

静かにスキャナーの電源を入れ、原稿をデータにし、
メールにて担当編集者に送り速やかに二度寝したのであった。

午後、担当者から
「若干読みやすく画像編集させていただきました。」とのメールが。
http://musicforlife.co.jp/kataomoi/8omoi.html

確かにね。
右上がりの原稿、若干直ってるね。
画像編集アプリか・・・思いつかなかった・・・。
このご時世に全部アナログで解決しようとした私って!!
と思わず拳を握りしめた瞬間に悟りが解けた。

しかし、その数日後。
お百度は意外な形で実を結ぶこととなる…。
その2に続く…。
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by santarablog1 | 2016-10-16 17:39 | 微熱の窓辺 | Comments(1)
2016年 03月 24日

第8回 微熱の窓辺 仁義なき号外

明日からシーズンが始まる。
またカープとともに笑ったり悔しがったりする一年が始まる。
今年こそは総決算してもらうけぇね!

さて広島つながりで。
今日は号外でお届けした本日のシネマ館より
全編土地の訛りでお届けします。
「微熱の世界」には「本日の●●」コーナーがありまして
旅先で出会った美味しいもの、観た映画、読んだ本、聴いたアルバムなどなど、
印象に残ったものをご紹介してるんですよ。

※ 号外はバックナンバーでお買い求めいただくことはできません。

・・・・・・・・・・・・

本日のシネマ館


「仁義なき戦い」シリーズ

あんたぁこれ観た事ある?
うちは深作欣二の作品が観たかったんよ、じゃけ借りてきたんじゃけどね。
一回観て、ぴんと来んくってからね。
(ぴんと来んうちに「ぴんと来ん」とblogに書いたんじゃけど。)
じゃけど、なんか気になったけぇもう一回観たんよ…。


ぶち…えかった…。


映画もね、やっぱり二回観ると、全然違う風に思うことあるんよね。


うちらの世代じゃぁもう冗談になっとるでしょう?
このテーマ
はぁたまらんねぇ。


菅原文太、松方弘樹、梅宮辰夫、田中邦衛、渡瀬恒彦、北大路欣也、山城新伍、
千葉真一、小林旭、黒沢年男などなど…
ものすごいメンツが出とるんよ。
文太がかっこいいのは皆さんご存知じゃ思いますけど、
うち的には弘樹と旭の魅力再発見じゃね!

旭の声はえぇよねぇ…。

デブ一歩手前のムチムチ感も、スーツ着とったらちょうどえぇし、
よけ金持っとりそうに見える。
博多人形ライクな口元も旭か白鵬か、いうぐらいじゃね。

そうそう、シリーズナンバー1のキレキャラは
意外と千葉ちゃんなんよ。

「広島弁のシェイクスピア」じゃぁ言われとるってほんまなんじゃろうか。
でも確かに台詞がドラマチックでえぇんよー。
うちも台詞何個か覚えたけぇTPOに合わせて使いよるんよ。

「このくされ外道が!」
「サツにチンコロしたんはおどれらか!」

ほんまちょっと脅迫したい時に使える一言じゃけ
プリントアウトして財布に入れときんさい。

じゃけどあれじゃねぇ。
問題はみんなが広島弁聞き取れるかどうかじゃねぇ。
映画でそれ使うん?!っちゅーようなディープな方言出てくるけぇねぇ。
イントネーションは時々おかしいけど、
まぁそれはご愛嬌いうことにしといてつかぁさい。

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by santarablog1 | 2016-03-24 23:09 | 微熱の窓辺 | Comments(1)
2016年 03月 17日

第7回 微熱の窓辺

ただいまNEWアルバムトラックダウン作業中!
本日は第10回配信号、メインコーナーである「微熱の毎日」より
「見えないものあれこれ」を抜粋でお届けします。
ここに載せると問題があるかもしれないなーという部分は
若干編集しておりますので
バックナンバーは必ずしもこの通りではございません。
よろちく。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

子供の頃とても怖がりだった。
今も怖がりだ。

目に見えないものは怖い。
同時にひどく魅力的でもある。
目に見えないものが
ないと言い切れるでしょうか。
あるとも言い切れないが。

…と、いうくらいの湯加減で目に見えないものを信じている。
神様や妖怪や霊、念、縁、運。
「ない」世界より「ある」世界の方がちょっと楽しい。


年末、腸感冒にかかって
一日中じりじりと起きては寝て、寝ては起きる。
ウィルスを排出することが肝心なので
胃腸の薬は飲めなかった。
身体から毒が出る。
食事はおろか水を飲んでも刺激になって、出る。
苦しかった。
でも
本当は言いたくて言えなかったことや
言わない方がいいと思って言わなかったことや
重ねた不摂生、ごまかし、怒り、諦め、買った恨みなど。
ウィルスとともに全部出てゆくようで、
どこか気持ちがよかった。
もっともっと出したい。
内臓の内側を洗って欲しい。
もう一日このままでいたいと思った。
熱でのぼせていたのだろうか。
その姿を一度も見たことがないはずの「念」のようなもの達。
私のイメージする「念」は内臓にまでこびりついている。

目に見えないものと言えば、
長崎はO地区のとあるホテルでのこと。

翌日にライブを控えていた。
スタッフとメンバーで食事しながら打ち合わせ、軽く飲む。
12時をまわったところでおひらき。
それぞれの部屋へ引き上げる。

シャワーを浴びる。
本を読みながら寝てしまう。
怖がりなので灯りはいつも点けたままだ。
何時頃だろう。覚えていない。
肩を叩かれて起こされる。
誰に?
誰もいるはずがない。
寝ぼけていたのだろう。
きっと気のせいだと思った。

私は気のせいだと思うのが得意です。
どれくらい得意かというと、
今住んでいる部屋の
玄関の表札のすぐ横にある配管の隙間に生肉をぎっしり詰めこまれたことが
二度ほどあったが
それを百舌のしわざで片付けたくらいだ。
アホか。

話が横道に反れた。

首をかしげながらまた寝る。
うとうとし始めたその頃、再度肩を叩かれ目が覚める。
読みかけの本や眼鏡が肩に当たったのかも。
そそくさと枕元を片付ける。
だけどしっかりした実感があったなぁ。
何かが当たった感じじゃないって本当はわかってる。
意思のある叩き方だった。
ふと思いつきベッドの下をのぞく。
なにもいない。

寝る努力をする。
うとうと。
三度目の肩叩き。
そう、それは
救命講習にて横たわる人形の肩をまず最初に叩き、
大丈夫ですか!大丈夫ですか!」と意識の有無確認をする、
あのくらいの強さだ。

確信した。
ここには目に見えない何かがいます!

(2014年1月5日)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
怖かったよぅ。
お話はまだ続くのですが、ここではこれで失礼。

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by santarablog1 | 2016-03-17 22:44 | 微熱の窓辺 | Comments(1)
2016年 03月 14日

第6回 微熱の窓辺 再び開く 

メルマガ「微熱の世界」を始めて、二年半弱経ちました。
次回3/20の配信で73回となります。
ご購読いただいている皆さん、いつもどうもありがとう!
レスポンスのメールもありがたく嬉しく読ませてもらってます。

さて
相変わらず、楽しんで好きなことを書いています。
やはりブログやtwitterなど誰でも見れる場所に書けることと
メルマガで書けることと、ボーダーラインが違います。
メルマガの世界を覗き見してもらうつもりで。
ご購読者の皆さんにはバックナンバーの窓辺として。
この場に「微熱の窓辺」コーナーを作りました。

窓は時々開くんです。
第二弾を始めようと思います。

さて
今日はもうすぐ来るお花見シーズンに備えて
都内西部在住者にはお馴染みのお花見スポット
井の頭公園の深部へ潜入した冒険譚、
第5回 微熱の散歩 井の頭公園編より抜粋。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

井の頭公園は都民の憩いの場である。
北側はお洒落な(?)吉祥寺の街。
雑誌「天然生活」と「リンネル」を小脇に抱えたファミリーが
もう続々と集いに集って
お洒落なかふぇーの犬OKテラス席で
ソイラテかなんか飲みながら
オーガニック食品やコーポラティブハウスに関して話をしながら
facebookでいいね!しまくっているような
いけすかないイメージでいっぱいだが
実際はそんなことなく
なんにも考えてなさそうなかわいい大学生達や、
吉祥寺ヒッピー文化の末裔や大道芸人、
犬の散歩のご老人や酔っ払いや、
私のようなただの通行人もいっぱいいる。


井の頭公園の横にはささやかな動物園がくっついている。
正式名称は井の頭自然文化園。
ふと思った。
入ってみてもいいんじゃないだろうか。

だけど私はまさに通りがかっただけであって、
そのつもりでここに来たのではない。
レコーディングが始まっていて
森さんとのライブもあるし
やることいっぱいだけど
もしやることができなかったとしても、
入ってみてもいいんじゃないか。

いやいや、やるべきことができないのはまずいけど
入園料が400円だと言う。
入ってみてもいいんじゃないか。

背後にはボート乗り場。
例えばボートに乗ったとして最初の60分が600円だと言う。
その後延長30分ごとに300円。
延長ってどんなボート好きだよ。
そんなに好きなら
選手になった方がいい。
私はボートには全然乗りたくない。
だけど1時間半乗ったとしようよ、仕方ないから。
900円だよ。
そしたら動物園、
入ってみてもいいんじゃないか。

入ってみた。

まずは鳥ゾーン。
色んな鳥がいたが
全体的な印象としては「鳥だな」ということに尽きるゾーン。

あひるの食事には驚いた。
容器に入った青菜の刻んだものをつついて食べるのだ。
つつくといってもついばむのではない。
キツツキみたいに高速でつつく。
アルミの容器が「かかかかかかかかかか……」と
機械じみた音をたてる。
何羽もいるので工場のようだ。

以上、鳥ゾーンでした…。


水辺の生き物ゾーン。

地味な水辺の生き物が実に地味に展示してあって
好感が持てる。
現代日本が失ってしまった美しい水辺の再現。
水草いっぱい。自然光きらきら。
地味な生き物いっぱい。

このゾーンの見所は
カミツキガメとブルーギルとバスが入れてある水槽!
外来種はオリジナルの生態系を乱すので、ペットを放してはいけない、
と書いてある。
外来種とともにゴミも入れてある。
プラスチックや金属などのゴミを捨ててはいけません、
自然に戻らないからね。
とも書いてある。
そう。
この水槽は悪い例の水槽として存在しているのだ!!
水草一切なし!!
訴えたいことはわかるけど…
なんか…
なんか…
超・理・不・尽!!
本人(亀と魚)に罪があるはずもないのに!!
こんなにも辱めて…
どS展示なのか、
それともハウス食品提供の世界名作劇場なのか…

公園にくっついている部分のゾーンはこれで終わりだ。
吉祥寺通りを隔てた向こう側に
毛のある生き物ゾーンがある。
そこにもゲートがあるので
チケットの半券を見せねばならない。
ポケットを探る。
鞄を探る。
ないね。
落としたね。
出口で申し出る。
「あぁ…。ではチケットの代わりになるものを用意しておくので
ちょっと探してきてもらえますか?」
おっと。
チケットの代わりになるものを用意できるのにも関わらず
落としたチケット探して来いと。

…。

ちょっと意味がわからなかったので、もう一度たずねなおしたが、
「えぇ。探してきてくださいね。作っときますんで。代わりを。」
おっと。

やはりどSなのかも知れない。
そこそこ広い風の吹く敷地内にて紙切れ一枚を探すプレイ。

私はどMではないので
水の生物ゾーン、鳥ゾーンへ引き返すと見せかけて
カイツブリのいる水槽へ。
カイツブリは潜るのが上手な鳥だ。
と言ってもペンギンほどではない。
ペンギンは海の中では空を飛ぶように泳ぐ。
「鳥だなー!」と納得する泳ぎだ。
しかしカイツブリは違う足をカエルのように使い、首を伸ばしたり縮めたりして
えっちらおっちら潜る。
結構笑える。
大きな金魚を食べている。
金魚はらわた出てる。
行動展示というヤツだ。
グロいね。
流行の行動展示とは言え、
赤い魚は散らかった肉片が目立つ。
絶対どSですよね!

ひとしきり眺めて出口へ。
チケットの代わりになるものをもらう。

歩道橋で吉祥寺通りを渡る。
向こうから変な人が歩いてくる。
どれくらい変か説明するのは難しいが
六角精児が本気を出して演じればあれくらいだろうか。
めちゃくちゃ可愛い子犬を抱いている。
抱き方が変で可愛い子犬を自慢しながら歩いている風に見える。
子犬の脇に両手を当てて抱え、下半身をぶらぶらさせている姿勢だ。
子犬は泥棒メイクみたいに口のまわりが黒い。
全身に毛のある動物はかわいいなぁ。
気持ちは盛り上がる。
犬で盛り上がってりゃ世話ない。

さて吉祥寺通りの西側、
自然文化園のメインゾーンである。

2013.11.15配信
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

冒険譚は続くのですが窓辺はこのあたりで…。

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by santarablog1 | 2016-03-14 17:29 | 微熱の窓辺 | Comments(1)
2015年 08月 31日

第5回 微熱の窓辺 本日の旅土産

秋の北海道ツアー受付始まりました!
寒い時期の北海道久しぶりだな~。
超絶・楽しみ!
道産子の皆さん、ぜひ観に来てな!

さて
予告通り、本日をもって窓が閉まります。
また気が向いたら開けます。
ちょっとした手続きはありますが、メルマガ「微熱の世界」はひと月無料でお試しいただけますので
まぐまぐを覗いてみてね!
他にも面白そうなメルマガいっぱいある。
ちなみに
先日8/20に配信した59号に、”父親”という存在について書いたのですが
皆さんからのレスポンスメールが熱くてマジ嬉しかったよ…。
皆さんは私への私信として送ってくれるわけで、この場で紹介できないのが残念至極。
なんていうかなぁ
皆さんと私は同じ国で同じ時を過ごしているよなぁと思う。

さて
「微熱の世界」には「本日の●●」コーナーがありまして
旅先で出会った美味しいもの、観た映画、読んだ本、聴いたアルバムなどなど、
印象に残ったものをご紹介しています。
今日の窓辺は2014年4月15日配信の「本日の旅土産」をお届けしますよ!

・・・・・・・・・・・・
本日の旅土産 

お客様からの貢物としてラムネをいただいた。
飲むラムネじゃないよ。
駄菓子のラムネ。
ただのラムネじゃない。
人気があり過ぎて、葉書による(葉書!)抽選販売だそうで
そう簡単に当たらないらしい。

イコマ製菓 レインボーラムネ

サイトを見てみたんだけど
「今月の注文は締め切りました。ありがとね。また来月ね。」
みたいなページしかなくて、
どこに葉書を送るのか、振込みなのかカード決済なのか、今も買えるのか、
など色々謎です。

食べてみました。
おぉ…これは。
一時期ラムネーゼと自称していた私です。
口どけがすごい。
さらぁっ!さぁっ!するりー!すわー!
と、溶けます。
確かに市販のラムネと違います。
ご丁寧に、食べ比べ用として普通のラムネまで添えていただきまして
早速やりましたよ。
違いますね。
口どけがいいと酸味まで変わって感じます。
同じくらい酸っぱくても嫌味じゃないんですね。
ラムネお好きな方はぜひご体験下さい。

だけど…。
ラムネってでんぷんが主原料なんだね…。


…ふふ…ふふふ。
あははは。
馬鹿な女だって思ってるんでしょ?
いいの、いいのよ。
笑ってよ。
笑ってくれた方があたし、救われるもの。

なんとなく
気付いてたわ。
そう、ずっと前から。
だけど深く考えないようにしていたの。
だって…
だって…あんまり哀しいじゃない!
心底好きだったのよ!
それがただのでんぷんだなんて!

原材料表示って残酷ね…
でももう目を逸らさないって決めたの。
そうよ。
そうなの。

ラムネは…片栗粉とクエン酸と砂糖と香料でできてる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

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by santarablog1 | 2015-08-31 16:11 | 微熱の窓辺 | Comments(1)
2015年 08月 28日

第4回 微熱の窓辺

第4回 「微熱の窓辺」をお届けします。

オンザロードで締切ということも多く、
テルホの一室で「微熱の世界」原稿を書くことも多いです。
ライブも打ち上げも終わり、
シャワーをがっと浴びまして
缶ハイボールなどを片手にその日心に残ったことを綴ったりもします。
”股旅日記”と名付けております。
不思議ですね。
自宅で書く時とテルホの一室とではなんだか気持ちが違うものです。
親しい友人に手紙でも書いている気分になります。

本日は今年、6/5に配信しました「微熱の毎日」コーナーより、股旅日記を。
100% UNPLUGGED MUSIC京都から西へ西へ向かう頃のものです。


・・・・・・・・・・・・

5/23 岐阜京都リトルインディア

今日は京都公演。
午前11時。
私は岐阜県可児市にいます。
言っとくけど泊っていない。
早朝東京を出ました。
すごいよね、東京の人が京都へ行く途中に岐阜に寄るって感覚。
我々のフットワークの軽さをなめんなよ。

昨年からもう何度ここでお世話になったか。
あれは今年4月のこと。
渋谷date.公演の準備中
砂田君がモニターとして借りているヤイリのギターを、なんと私が倒してしまった。
ごめんよー!と叫びながらすぐさま抱き起こした時は無傷のように見えたのだが、
数週間後、ネックにくっきりと深い傷が現れたそうだ。
と言うわけで、工房送りだったギターの修理がギリギリ間に合ったので
引き取り&調整のためヤイリ工房へ寄ったのです。

到着するなり
ヤイリギター アーティスト担当O氏に、平に、平に、ひらーに謝った。
前回の修理依頼は昨年秋のこと。
砂田君のギブソンのヘッドが折れたため。
やはり倒して折ったのであった。
半年で二回!
こいつらなんぼほど倒すのか!とO氏は絶対に思っている。
子供か!と柔和な笑顔の下でツッコんでいるに違いない。
砂田君も修理、さぞかし言い出しにくかっただろうなー。てへ。
滞在時間30分。

ヤイリ工房の人々は「え!今から京都?岐阜羽島に車置いて新幹線で行けば!?」
急に焦る。
コンビニ飯をくわえながら京都へ急ぐ。


京都は島原。
午後二時に到着。入り時間の30分前である。
ね、誰もやらないからわからないだけで、京都へ行くのに岐阜へ寄り道できるんですよ。
やらないからね、できると知らないだけで。

会場であるきんせ旅館。
何度も言うが
きんせは幕末から明治、大正と修復改修し続け、
今も生きる超ヴィンテージ空間だ。
一歩中へ入ると
明るい外とは異空間。
しっとりと涼しく、びっくりするほど暗い。

しばらくすると暗さに目が慣れてくる。
昔の建具、食器、着物、家具、なにもかも。
室内の暗さの中に置くと、その色や形の理由がわかる。
夜になって灯りをともせばまた更に「理由」が立ち上がってくるのだろう。
陰影礼賛~~。
夜のライブもやってみたいな、って言ってる場合か。
開場まで1時間しかない。
慌しく生音レイアウトに整えながらオーナーA氏とそんな話。

本番。
天井にアールがついていて、うまいこと音がまわる。
ほとんどが木でできた部屋は
響き過ぎずデッド過ぎず、まるでギターのボディーの中で歌っているようだ。
ここは音の面で
今までの会場中、ナンバー1。

時は幕末。
長州志士や新撰組が集い、飲み、企み、時に暴れた花街、島原。
久坂玄瑞は歌が上手だったそうだ。
http://www.jpreki.com/kusaka/
終演後、夕方の島原で耳を澄ませば久坂君の歌が聴こえるような気がした。

撤収後、砂田君プロデュースのインド料理店チャンダーにて
グルメサイト取材の撮影があるとのことで、
自動的にインド打ち上げ。
疲れた身体にスパイスが染み渡る。
今日はさすがに疲れた。
みんなと別れた後、缶チューハイ一本ぶんの河原町散歩。
シャワー浴びて爆睡。


5/24 えぇ加減なやつじゃけん

広島。
暑い。むっとする。
今日の会場は薬研堀の雑居ビルの地下、こじんまりとしたバーBONOBO。
この界隈は
完全なる飲み屋街、風俗街であって
東京で言うなら歌舞伎町。
完全生音のライブでは一番ディープで一番ダーティーな場所です。

BONOBOの店長バッキーさんは広島で活躍するパーソナリティーであり
私の地元岩国の出身。
ラジオの番組にお邪魔したのがキッカケで知り合った。

もっと若かった頃、私は故郷に対して距離を取りたかった。
私という人間の背景や歴史やしがらみを切りはなした、
超フラットな「私」を聴いてほしいという気持ちが強かったのだ。
そんなこと考えるなんて馬鹿げている。
でも本気で思っていたんだよねぇ。不思議。
その気持ちから開放された後は
ずいぶんと楽になって、故郷に対する気持ちも変化した。
故郷で歌う気持ちも変わった。

本番、
砂田君のギタレレを借りて広島弁の歌を弾き語りした。
「唇をかみしめて」
歌っているだけで泣きそうになる。
方言ってずるいね。(→微熱の欠片コーナーへ)

カープ、負ける。


5/30 京都に引き続き幕末維新ロード

期間限定新・メンバー(故人)の俺フェスで来たばかりの山口市再訪。
俺フェス↓
http://kyoko724.exblog.jp/24397501/

山口100% UNPLUGGED MUSICの会場は「菜香亭」大広間。
歴代総理大臣が贔屓にしたという料亭を保存、修復した明治期の建物だ。
ちなみに創業者は長州藩の膳部だった人物である。
「菜香亭」と名付けたのは井上馨。
大河にちなんだ幕末関連の展示もしてあって興味深く見る。
現在は周布政之助の特集。
周布は長州藩きっての実力者であり、
松陰が育てた純粋で向こう見ずな若者のパワーを藩の中心に結びつけた変人であり、
酒乱でもある。
大好き周布。親しみを覚える。

前回の下見時に菜香亭の管理をしているNPO団体の方々と打ち合わせして
砂田君の衣裳は志士姿ということになった。
靴が履けないからね。
(靴がないとなんか普通の衣裳がしまらない。)

着付けを済ませた砂田君は関係者女性陣に大変人気で
開場までの間しばし撮影会。
「もっとこう…幕末志士の憂国の感じを。」
「そうそう、目線外してください。」
「じゃ、こちらの額縁の前で。」
「次はギター持って座りましょう。あ、いいですねいいですね。」
今日が人生最大のモテ期じゃないだろうか。

52畳の畳敷きは音がデッド。
響けばいいというものでもない。
むしろ今日くらいの人数だとやりやすい。
お客さんの席は座布団。
私も座って歌う時は座布団。
大好きな木戸ちゃん(木戸孝允)の書を眺めながら
「彼は私の永遠のヒーロー。」と歌う幸せ。


終演後、関係者各位と打ち上げ。
明治天皇替え玉説について盛り上がったり。
「そういえば今日の志士姿に刀があったらもっとよかったのにね。」と言ったところ
菜香亭の建物内では帯刀禁止だそうである。
どんな大人も刀を持たせるとやたらと振り回したくなるもので
貴重な建具を壊す可能性があるからだそうだ。
振り回したヤツがいるんだな…。
大人って思ったほど大人じゃない。

きんせ旅館から続く幕末明治ロードは山口を通過。


5/31 金の枇杷とソルティードッグ

雨の予報は外れて爽やかな朝。
ホテルのフロントに
中也記念館館長さんから差し入れが届いていた。
立派な枇杷。
なんて粋なんだろう。
果物界において、枇杷と無花果の価値、あるよね。


時間調整のため下関まで一般道。
唐戸市場で昼ごはん。
海峡から九州門司の街が見える。

博多。
会場であるモカジャバカフェパークサイドに到着。
珍しく下見ができなかった店なのでレイアウトを考えるのに時間がかかる。
慌しく準備。

博多という街は常に飛行機の音とともにある。
空港が便利な場所にあるからね。
便利に使っているのだから文句は言うまい。
トークの合間に飛んだらにこにこしながら黙り通り過ぎるのを待つ。
これも生音ならではの瞬間だ。

終演後は完全生音ライブをやるきっかけになった街、西新に移動。
西新はだんだん我々の九州のホームになりつつある。
サロンのような一軒家のバーで打ち上げ。
ここのカクテルがすごかった。
個性的。
最も驚いたのが
これ、アミノ酸入ってませんか?と言いたいほど
ヴィシソワーズのような味噌汁のようなソルティードッグ。
あ、いい玉露の旨みにも似ているわ。
グラスの縁に塩を盛るのでなく、カクテル自体に塩気を持たせている。
飲み疲れた日のシメに飲むカクテルとしてレシピを考案したそうだ。
カクテルって実は料理なんだね。
飲み疲れたなら飲むなよ!というツッコミは無視します。

しかし博多はいいね。
楽しそうな大人が多い。
街のサイズが理由かもしれない。
今すぐ引っ越したい。

続く…

・・・・・・・・・・・・

さて、微熱の窓辺は今月最終日、31日更新予定の第5回で一度閉じます。
またなんかのタイミングで少し開くかもしれません。

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by santarablog1 | 2015-08-28 15:37 | 微熱の窓辺 | Comments(1)
2015年 08月 23日

微熱の窓辺 第3回

期間限定で開催中です「微熱の窓辺」。

「微熱の欠片」というコーナーがあります。
私の歌詞ネタ帳の一部を公開したり、
名曲の歌詞を一緒に楽しんだするコーナーです。
皆さんからのレスポンスが多いコーナーでもあります。

「Cold Heart, Long Distance」をリリースした頃は
全収録曲の歌詞私的解説を連載していましたよ。
今日はその中から選んでみました。
昨年7/15配信第29回の「微熱の欠片」コーナーより
「バリトンギターと科学博物館のために」について書いた一文をお届けします。

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堆積してゆく時間
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早くも7曲目。
「バリトンギターと科学博物館のために」です。

今回のアルバムで一番厭世的な、
個人的には一番好きな歌詞です。
いつかこのことについて歌いたかったのよー、という感じ。
舞台は上野の森。

上野の公園には博物館も美術館も動物園もあって
これは本当に国民の宝だと思う。
みんなどんどん行こうぜ。
夏休みに東京に遊びに来る方はぜひ行って。
平日ならなおいいです。

私は博物館が好きだ。

空を見て、海を見て、山を見て、人間の小ささを感じる人もいるだろう。
博物館も同じ。
遠い昔の作者不詳の奇跡みたいな作品や
ただただ偶然自然の力だけでできたこのうえなく美しい物が山ほどあるんだ。
名の知れた芸術家の作品は
美しいもののほんの一握りでしかない。

人間の小ささ、私なんか、自我なんか屁の足しにもならんことをひしひし感じる。
時間や歴史の流れにこのまますっぽり埋もれてしまいたいと願う。
いやそもそも私は時間や歴史の小さな小さな欠片なんだから何も心配いらない。
願わずとも埋もれてゆける。

私は他者であり世界であり、敵も味方もない。

すると心穏やかにさっぱり禊したような気になるんですね。
こういう境地、仏教だとなんか名前が付いているんだろうな。


この感覚をどうやって嫌味でなく曲に乗せるか
ずっと前からぼんやり考えていたんだけど
こうなったら私の大好きなバリトンギターとくっつけちゃえとひらめいた。
バリトンギターはカントリーによく使われる楽器。
ドリーミーなムードが出る。
またヘヴィメタルにもよく使われます。

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by santarablog1 | 2015-08-23 13:27 | 微熱の窓辺 | Comments(1)
2015年 08月 16日

微熱の窓辺 第2回

「微熱の窓辺」第2回をお届けします。
購読者の皆様にとっては「バックナンバーの窓辺」ですな。

皆さん、お盆は里帰りしましたか?
お墓参りには行きましたか?
私は行ってない!ごめんねご先祖さん。
また今度、缶ビール持って行くからね。

本日の窓は2014年3月25日に配信された第18回「春のスケッチ」より。
「微熱の毎日」コーナーの一部抜粋したものです。
春のお彼岸の話。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

…その五 春眠再び

最近、夜中に一度目を覚ますのが癖になっている。
眠りが浅いのだろう。
変な夢をみる。

昨日の夢に、昨年死んだ祖父が出てきた。
実家のリビングで寝ていると(リビングで寝るな。)
引き戸がざらっと開いて、
漫画の浮浪雲そっくりな衣装で
「おかえり」と言いながら現れた。
死んだはずなのに、と思いつつも、再会の嬉しさに思わず手をとって
その姿をまじまじと見た。
祖父はやはり死んでいた。
生前と違うことがいくつもあった。

両耳の穴になぜかこんもりと肉が盛り、ふさがっていて、
そこからふさふさと長い毛が生えている。
左手を握ってその上からぼろ布をぐるぐると巻いており、
野口英世の伝記絵本でこんな様子を見たことがあるなぁと思った。
祖父はダイニングテーブルの端に腰かけ、
右手でお茶を淹れようとポットの上のボタンを押す。
でもそのポットはボタンを押してお湯の出るタイプでなく
ガラス製のポットが電熱器の上にのっているタイプであり、ボタンはない。
ないボタンを押すからガラスポットに直接触ってしまった。
「あつい」と言った。
よく見ると瞳も深い穴のようで、あぁこれでは何も見えていないだろう。

椅子に座らせてお茶を淹れてやる。
祖父はあらぬ方を見てぼんやりと待っている。
マグカップを持たせると
「おやすみ」と言って、自室に戻ってゆく。

私は勇気をふり絞って廊下まで追いかけ、それを引き留める。
手を握って穴の瞳を覗き込んだ。

「じいちゃん、もうここへは来ちゃぁいけん。じいちゃんは死んだんじゃけぇ。
このままだと成仏できんくなるよ。」

「死んだ?俺は死んだんかぁ?」

精一杯、厳しく、はっきりと現実を伝えなければ。
あんなに頭のよい人だったのに、死ぬと人は迷うのか、と悲しかった。
じいちゃんの家なのに「来ちゃいけない」と言わねばならないことも、とても悲しかった。
祖父の右手を両手で包んで泣きながら諭した。

「じいちゃんは死んだんよ。
きょうこが偉いお坊さんを雇ってよく供養してあげるけぇね。安心してえぇんよ。」

「ほうかぁ。俺は死んだんかぁ…」

みるみる間に祖父の身体は透明になってゆき
私の両手の中にはそのマネキンのような右手だけが残った。

祖父が憎くてこんなことを言っているわけじゃない、愛しいからこそ言っているのだ、
その気持ちが伝わっただろうか。
膝をついて脱力した。
祖父の右手はいつの間にか消えた。

死ぬと人は迷うとか、偉い坊さんを雇うとか、成仏するとか、供養するとか、
自分がそういう古臭い発想を持っているのに驚いたし、
地元の言葉を字におこすと、
あまりに「はだしのゲン」風で驚くし
多分に文楽の影響を受けている風なのも驚く。

ちょうど彼岸だった。

…続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・

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by santarablog1 | 2015-08-16 15:48 | 微熱の窓辺 | Comments(1)