2016年 10月 16日

微熱の窓辺 カープ日本シリーズ進出記念

期間限定で開きます「微熱の窓辺」。
メルマガ「微熱の世界」をちら読みしていただくことができます。
すでにご購読の皆様にとってはバックナンバーの窓辺ですね。
カープが日本シリーズへ進出したことを記念して
カープ関連の号を二度に渡ってお届けします!

※ この場に掲載するということを考慮して、
実際に送ったメールマガジンの原稿に若干の編集を加えております。

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その1 2014年末 お百度

某フリーペーパー1月号(2015年1月)に私の書いた記事が出ている。
コーナーのタイトルは「片想い書簡」。
片想いのラブレターを真っ白なA4サイズの紙に手書きしてスキャンし、
それをそのまま掲載する、というものである。
フリーペーパーの配布が終わると
バックナンバーとしてサイトに掲載されるというのでちらりと見てみる。
年末ちょっと忙しい時期だったけど、大した字数でもない。
気軽に引き受けた。
PCにてテキストに軽く下書き、いざペンを握る。

書けない。
全然書けない。

まずラブレターの相手に「広島東洋カープ様」を選んでしまったため熱く語り過ぎ、
与えられたスペースに全然収まらない。
削る。
書いてみる。
収まらず。
さらに削る。
書いてみる。
下にいく程、字が小さくなる。
あ、字間違えた。
こういうのスキャンすると目立つんだよね…。
なんか全体的に右肩上がりだな。
カタカナだけどうしてこんなに雑なのか。
えーい、めんどくさい。こうなったら出たとこ勝負だ。
下書き無視で書き始める。
めんどくさいと思っている時点で最早ラブレター失格だけどね…。

書きながら思った。
最近めっきり手書きしていないから忘れていたよ。
そう言えば私、文章を書くのは好きだけど
字を書くの苦手だったわ。
気軽に引き受けてんじゃないよまったく。
罫線もない真っ白にこれだけの字数を美しく書こうなんて、どだい私には無理。
これいつか終わるんだろうか。
もっと字数削ったら楽になるだろうか。
日ペンの美子ちゃんやっとくんだったな。
それにしても「片想い書簡」みんなそれらしいきれいな字で書いてるな…。
このままではとても出せない…。

などと逡巡しながら20枚くらい書いただろうか。
疲れたからまた今度というわけにはいかない。
何しろ明日が締切なのだ。ははは。
気軽に引き受けた上に、油断して締切前日まで手をつけなかった自分を呪う。

ラブレターは次第に写経じみた修行と化し
そのうちお百度のようなムードになってきた。
深夜に妙齢がじっと押し黙ったまま
カープへのラブレターを延々20枚以上書くって…怖すぎる!!

締切の朝。
小鳥がちゅんちゅん鳴いているよ。
あぁなんだかすがすがしい。
昨日はだいぶ修行したからなぁ。
もう生まれ変わったよ、私。
テーブルの上には書き上げたたいしてきれいではない手書きの原稿。
満足いく字がかけたのではない。
これでいいやと諦めたのでもない。
これが私の実力。
これが私。
そう、己を知って悟ったのだ。
まだ鏡は見ていないけれど
髪は螺髪となり、耳たぶは肩まで垂れ下がり、穏やかな半眼となっているだろう。
その証拠に指はさっきからずっと印を結んだままであるし。
ありがたいなぁ。
完全に修行の効果だわ。

静かにスキャナーの電源を入れ、原稿をデータにし、
メールにて担当編集者に送り速やかに二度寝したのであった。

午後、担当者から
「若干読みやすく画像編集させていただきました。」とのメールが。
http://musicforlife.co.jp/kataomoi/8omoi.html

確かにね。
右上がりの原稿、若干直ってるね。
画像編集アプリか・・・思いつかなかった・・・。
このご時世に全部アナログで解決しようとした私って!!
と思わず拳を握りしめた瞬間に悟りが解けた。

しかし、その数日後。
お百度は意外な形で実を結ぶこととなる…。
その2に続く…。
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by santarablog1 | 2016-10-16 17:39 | 微熱の窓辺 | Comments(1)
Commented by Nori at 2016-10-19 00:20 x
「悟りが解けた」のところで
爆笑したのを思い出しました ^^;

しかし、あれから2年近く経っているとは…
早すぎる!


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