サンタラ・田村キョウコの続・失言注意報が出ています

kyoko724.exblog.jp
ブログトップ
2012年 01月 09日

新春東京散歩

没後150年歌川国芳展を観にいく。
名前だけではぴんとこない人も、これを見れば知ってるんじゃないかな。
すごい人気で驚いた。

ギャラリーだから静かに観ているって人は全然いなくて
みんなそれぞれの連れと楽しそうに喋りながら観ているのが印象的だ。
浮世絵は町人文化だからきっとそれくらいがちょうどいい。
「綺麗」とか「可愛い」とか「すごい」とか
「こんなの描けない。」とかみもふたもないことを、思わず言ってしまう。
これは感想というよりため息みたいなものだ。

週末だったからか若いカップルが多く、
男性がちょっと自慢げに絵の解説をして、女性がふんふんと頷くという図式が
あちこちで繰り広げられていて
非常にほほえましかった。つい聞いてしまう。

水滸伝シリーズの前にて。
女性「すっごいよねぇ。すっごい上手だよねぇ。」
男性「でも浮世絵の人ってみんなこれくらい上手くない?」
「まぁそうかもしれないけど…これとかすごいじゃん。どうやったらこんなに上手く描けるようになるんだろ…」
「模写じゃね?模写。模写ずっとやってりゃこれくらい描けるんだよ。」
「模写ねぇ…」
「模写だよ。模写。模写が基本。つーか模写。」
その後の会話の様子では
この男性はご自分も絵をお描きになる人かと言えば、どうもお描きになる人ではないようだった。
死語150年後もこうして愛されている大絵師の作品郡を前に
腕組みしながら、もしゃもしゃ言いながら人ごみにまぎれていってしまう。
素人のおおいなる推測「模写やってりゃなんとかなる。」

その後別の絵の前でもしゃもしゃカップル再び発見。
さりげなく後ろへ。
女性「版画でしょ?他の人の手が加わるわけじゃん。彫る人もいるし、刷る人もいるじゃん。イヤじゃないのかなぁ?」
男性「そりゃー…(ちょっと考えて)この人たちは芸術家っていうより職人だからさ。
(ひらめいたように)職人だよ、職人。やっぱ絵師は職人。」
「職人ねぇ…」
「そーだよ、他の人の手が加わるのを嫌がるのはげーじゅつかじゃん。でも嫌がらないのは職人。
やっぱ職人だよ、この人は。職人職人。つーか職人。」
繰り返すが、この男性はどうも絵をお描きになる人ではない。
死語150年後もこうして愛されている大絵師の圧倒的な作品郡を前に
腕組みしながら、しょくにんしょくにん言いながらまたどこかへ消えた。
素人のおおいなる推測「げーじゅつかとしょくにんは違う。」
となると私もげーじゅつかではなくしょくにんなんだわ。って
やばい。洗脳されてる。


猫や金魚や鳥を擬人化した絵の前にて。
とある男性が「あー、この絵まるきりアレじゃん、鳥人。」
女性「鳥人?」
「ほら漫才のネタで。知らない?めちゃくちゃ面白いんだけどさー。
頭が鳥で身体が人間ってヤツ。」
「なにそれ。しらなーい。」
「ほらー、あれ誰だっけ。ブラマヨじゃなくてーチュートリアルじゃなくて…。あ、そうだアメリカザリガニ。」
私は笑い飯ファンとしてちょっぴり悲しかった。

2月までやってるみたいです。
色んなカップルが見れるよ、じゃなかった、面白い浮世絵が見れるよ。
きっと江戸時代の町人達もこんな幸せなカップル達みたいに
あーでもないこーでもないって言いながら観てたんだろうなぁ。
町人文化ばんざい。
[PR]

by santarablog1 | 2012-01-09 21:27 | その他 | Comments(0)


<< 話題の人      happy new year! >>