サンタラ・田村キョウコの続・失言注意報が出ています

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2011年 11月 10日

訳詞

先日の東京As You Likeでリクエストをもらって
二曲ほど自分で訳詞した歌を歌った。
今また新しく二曲訳詞を試みている。
いつか歌う時があるかもしれないね。

訳詞というのは訳ではない。
はい、きっとご想像通り。
メロディー、譜割という絶対的な制約があるので、対訳のように原曲の歌詞に忠実に訳すわけにはいかないの。
原曲の歌詞の意味を汲み取って、同じ心象風景を描けるように工夫して
かつ!日本語としても歌としても美しく聴こえるようにする。
なるべくね。
でもこれを網羅するのは無理な場合が多い。
(なぜなら日本語と英語では音節が違うからです。伝えられる情報量も聴き心地もまったく違ってくるのよね。)
そこから派生して、
ディテールを追わずに同じ心象風景を描くことに特化させるという方向性もありですし
日本語の方に重点を置いて、譜割やメロディーを若干いじる方法もあります。
時には「それは訳詞というより作詞です」というくらい自由に歌詞を当てはめている方もいらっしゃる。
じゃ、なぜわざわざ訳詞して歌うのか、原曲のまま歌えばいいのに、と思うでしょう。
そこがミュージシャンのかわいいところなんですよ。
やっぱりその曲の、原作者のファンなんでね。
なるべく下手な英語の発音じゃなくて
この日本のみんな誰が聴いてもすんなり耳に入る日本語で
この曲の魅力を伝えたい、と思うわけなんです。
エゴかもしれないね。

まぁそんな理屈をこねながらも
単純に訳詞をする作業は結構楽しい。
私の場合、英語は専門分野ではないから
自分なりに原曲の歌詞をよく考え、資料がある場合は専門家の対訳も参考にして、
譜割、メロディーと相談しながら
原曲者に最大限の敬意を払いつつ
最終的には作詞する、というつまりは上記の全てをいい感じにMIXする
非常に日本人的やり口でおこなっております。

こないだ東京で歌ったベッシースミスのMuddy Waterは「望郷」という大きな括りでしか訳してない。
原作が特殊な歌詞だし(今でいうならちょうどタイの状況だな。)
私の感情移入したタイミングも特殊だったのでそんな風になった。
ちなみにライブ盤でCDになってるので権利者の許可ももらっている。
こんなに違うのにOK。ただし著作権の手続きは面倒らしい。

これも東京で歌った「Ae fond kiss」はスコットランドのフォークソング。
ロバート・バーンズという国民的大詩人の作だ。
だからこそ大詩人の大きな胸を借りるように
一部は忠実に訳し、大部分は私が勝手にロバート・バーンズになって付け加えたような詞になっている。
この詞は気に入ってる。
ロバート・バーンズはきっと「愛いヤツ」と思ってくれるだろう。
だってこの極東の島国で
あなたの作った詩で涙する人々が出現すると、あなたはその生のあるうちに想像しただろうか?
世界中で、言語のまったく違った場所で、あなたの詩が愛される時が来ると
きっとあなたは想像していなかった。でも心のどこかでそう願っていたはずで、
それは現実に遠い時を越え、遠い島国の私を揺り動かした。
その気持ちを表したかった。
と、いうのは私のエゴだが、訳していてうれしかったし、歌っていてうれしい。
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by santarablog1 | 2011-11-10 23:50 | その他 | Comments(2)
Commented by Nori at 2011-11-15 00:34 x
訳詞を考えるのって楽しそうですね♪
日本語の語彙力と理解力と創造力とセンスが必要とされると思われるので、
自分にはできそうもないですが^^;
Ae fond kiss は、サンタラ仲間のイチオシです。
また聴きたいです。
Commented by ETCマンツーマン英会話 at 2011-12-07 21:46 x
はじめまして。ロバート・バーンズファンです。いつかサンタラ・田村キョウコさんのバーンズの歌を聴いてみたいです。(^-^)


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