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夏休みに涙はつきもの

8月も終わりに近づいて
秋の気配がしてくるとヤツらは足音もなく突然やってくるのだ。
そう。秋の花粉。
ブタクサとかヨモギとかそういう気の抜けたような名前の草で
今わたしは苦しんでいます。
むかつく。

世間の子供達の夏休みもあと二日ですね。

私は切羽詰らないと慌てない肝の据わった子供だったので
ちょうど今頃は泣きながら読書感想画を描いていましたよ。
しかしなんでしょうね、
読書感想文の意義はなんとなくわからんでもないけど、画って難しい。
感想を画にする・・・。
それとも名場面の挿絵を描くような感じだったかな?
とにかく切羽詰ってやってることなので記憶も曖昧だ。
今もあるのかな?読書感想画。

火の用心とか防犯のポスターを描くというのもありました。
記憶に残っているのは私の描いたポスターでなく
姪っ子の描いたもの。
ボーボーと燃えさかる赤や黄色やオレンジの炎をバックに
一羽の白サギが、もう恐竜の祖先みたいなテイストの巨大な白サギがばっさばっさと羽ばたいている画。
昔市民会館の大ホールにさがっていた緞帳の刺繍みたいな意味不明な迫力があった。
火の用心のポスターでなく環境保護のポスターだったところがポイントです。
彼女も追い詰められていたのだろうか。

工作というのもあったなぁ。
紙や粘土ならまだいい。木工ってのがあった。テーマは木工。
だいたいどこの家庭にも木工できるガレージや道具があるという前提でいる学校もどうかしてる。
しかしうちにはロハスな伯父ヒロシがいて
そんなふざけた宿題はヒロシにおまかせだ。
ヒロシは幼児用の椅子を作った。横から見ると耳の垂れた犬の形をした椅子。
ことわっておくがうちにはその時点で幼児はいない。
なぜ幼児用の椅子なのかは謎だ。
そして宿題であるからには現物を学校へ提出する必要がある。
写真で済ませるわけにはいかない。
幼児用の椅子だ。そこそこ大きい。
今では考えられないが、当時父兄が学校へ車で送り迎えすることは禁じられていた。
どうやって持ってく?
そう、私はその宿題の存在自体を忘れていたし、
ヒロシは宿題だということを途中から忘れていた。

幼児用椅子を泣きながら学校へ運び、泣きながら持って帰った。

夏の終わりに涙はつきものなのです。
泣け、子供達。泣いて大人になれよ。
by santarablog1 | 2011-08-30 01:03 | その他