サンタラ・田村キョウコの続・失言注意報が出ています

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2011年 01月 28日

タイトル問題

こないだたまたま八代亜紀さんの「雨、雨ふれふれもっとふれ・・・」という
あの有名な曲を聴いたのだけど
タイトルが「雨の慕情」だと初めて知った。
それに対して「舟歌」は「舟歌」というタイトルだと知っていた。
なんで知ってるかというとサビの最後に「舟歌を・・・」と歌っているからだと思う。
こういうことってあるね。
(ふたつとも阿久悠さんのウルトラ印象的な歌詞!)

理屈で言うと、
曲の中でリフレインされている部分や歌いだしやサビの最後の言葉が言いたいことを置くべき場所なので、
それをそのままタイトルにすると心に残るタイトルになる。
理屈で言いましたが、これは本能です。
Beatlesの「Help!」が「Help!」というタイトルじゃなかったらみんな困るでしょう。
しかし「雨の慕情」に関しては、
「雨、雨ふれふれ」ではタイトルとして語感が悪く、「雨」だと印象に残らない。
というわけで「慕情」をつけたんだろうという想像がつきます。

阿久悠さんには遠く及ばずながら
私も歌詞を書いたりタイトルをつけたりすることを生業としているので
いつも考えてる。タイトルというのは最後の悩みどころです。
「舟歌」とか「Help!」みたいに歌詞の一部がふさわしい曲ばかりというわけには
いかんのです。
今まで一番悩んだのはセカンドアルバムに収録されている「美しい人」というタイトル。

それで曲が全部できたら今度はアルバムタイトル。
よくあるのがアルバムのリードトラックがそのままタイトルになっているタイプ。
アルバムの内容を包括できるようなリードトラックタイトルだといいけどね。
そうでない場合はまた新たに考える。
収録曲を包括できる言葉・・・。今の気持ちを一言で表す言葉・・・。
今回はわりとあっさり決まりました。

「愛しのTRICKSTER」

TRICKSTERとは・・・
神話や民間伝承に現れるいたずら者。
善と悪、創造と破壊など相反する矛盾した性格の持ち主。
ストーリーを引っ掻き回し、前進させていく役割。
シェークスピア「真夏の夜の夢」の妖精パックや「ゲゲゲの鬼太郎」のねずみ男などがその典型。

みんなのストーリーにTRICKSTERがひとりいれば楽しいじゃん。
収録した一曲一曲が、私が誰かのTRICKSTERになれたらうれしいな。
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by santarablog1 | 2011-01-28 17:57 | その他 | Comments(5)
Commented by ラスティネイル at 2011-01-29 00:18 x
タイトルはけっこう合っているなーって思ってましたけど、苦労してたんですね。
面白い話が聞けましたよ。
Commented by ほうろう at 2011-01-29 18:28 x
今回もいいタイトル、出来ましたね!って、まだ曲も聴いてないのに、気が早いかなぁ。(^^)
アルバムタイトルもキョウコさんが考えていたんですね。歌詞もですけど、なんか悩んで頭で考えた感じがしないというか、自然な感じで素敵です。それがミュージシャンの本能?きっとうーんと悩むこともあるんでしょうけど。
僕も面白いストーリーの中にいるTRICKSTER、大好きです。ワクワクです。
ではまた
Commented by ten at 2011-01-30 01:55 x
あなたの言葉選びに惚れています。
待ち遠しい。
Commented by Nori at 2011-01-30 21:06 x
「美しい人」という曲名は、とても印象的でした。
歌詞には一言も入ってないのに、
曲名で、「ああ、僕(私)にとって、すべての意味で美しい人なんだ」
と思ったのを覚えてます。
僕(私)は今、安心して心穏やかなんだなぁ、
とも感じたりして。

新しいアルバムも、
いろんな言葉やメロディーがつまっていると思うと、
わくわくです。
Commented by はこ at 2011-02-01 10:58 x
アルバムタイトルを聞いて一気に楽しみになってまいりました!
言葉って本当に大切ですよね。わたしは、キョウコさんの紡ぎ出した歌詞がしっくりはまるので今からわくわくしています。


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